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アローズ通信vol_72:中国の清明節 ~祖先供養と墓参り~
- 2026.04.1 | メールマガジン
時の流れは早く、気がつけばもう4月となりました。春の訪れとともに、日本では桜の季節を迎えていますが、皆さまはもうお花見に行かれましたか。
一方、中国では毎年4月5日前後になると、春節に次ぐ重要な伝統文化行事である—-「清明節(せいめいせつ)」を迎えます。
今回のメルマガでは、中国の伝統的な春の祭礼である「清明節」についてご紹介したいと思います。
本題に入る前に、簡単に自己紹介をさせていただきます。
私は中国出身で、半年前に日本へ来ました。以前は中国の深センで、品質管理に関わる仕事をしていました。石材業界についてはまだ勉強中ですが、知れば知るほど奥が深く、とても魅力のある業界だと感じています。これから少しずつ学びながら、皆さまと一緒に成長していけたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、清明節についてご紹介します。
清明節は二十四節気の一つであると同時に、祖先を供養し、お墓参りを行う大切な行事でもあり、
その歴史は 2500年以上に及びます。
◆清明節で最も大切な習慣――祖先供養と墓参り◆
唐代の詩人・杜牧は、次のような詩を残しています。
「清明時節雨纷纷、路上行人欲断魂。」
この詩は、しとしと雨が降る清明の頃、人々が亡き人を偲びながら墓参りへ向かう情景を描いています。
清明節は単なる年中行事ではなく、家族の記憶や先祖とのつながりを改めて感じる大切な時間です。
この時期には家族で祖先の墓を訪れ、掃除をし、酒や料理、果物を供え、線香や紙銭(しせん)を焚いて供養し、感謝と追悼の気持ちを表します。また、革命烈士陵園(国のために命を捧げた人達の霊園)を訪れ、歴史に名を残した先人たちへ敬意を捧げる習慣もあります。
◆地域ごとに異なる、中国ならではの墓参文化◆
中国は国土が広く、地域によって墓参りのスタイルもさまざまで、その多様性も清明節の大きな魅力の一つです。
北方地域では、花を供えたり紙銭を焚き供養するという、比較的落ち着いた雰囲気の供養が主流です。
一方、江蘇・浙江地方では、墓参りと同時に春の自然を楽しむ「踏青(ターチン)(野原で大自然を楽しむこと)」を行う習慣があり、供養と行楽が一体となっています。

広東省周辺では、清明節の時期に盛大な一族の儀式が行われ、焼き豚が欠かせない供え物の一つとされています。丸ごとの焼き豚は、祖先への最大限の敬意を表す象徴であり、「先人を大切にし、遠い過去を忘れない」という家族文化を体現しています。
また、山間部や農村地域では、お墓が山中に点在していることも多く、「山に登って墓参りをする」こと自体が、清明節の思い出の一部となっています。
◆現代社会における清明節
社会の変化とともに、仕事や生活の都合で故郷を離れて暮らす人も増え、清明節に帰省し墓参りをすることが難しいケースも少なくありません。そのような背景の中、人々はより柔軟な形で先祖を偲ぶ方法を選ぶようになっています。
居住地近くの山や寺院で供養を行ったり、庭や野原で紙銭や金元宝、さらには紙製の家や車を燃やし、「あの世でも安心して暮らしてほしい」という願いを込める人が多くいます。

二十四節気は、約2500年以上前に古代中国の黄河流域で生まれ、6世紀頃に日本へ伝わったといわれています。
中国と日本では緯度や気候が異なるため、日本の季節感とは少し違う部分もありますが、現在でも生活の中にその考え方が残っています。
沖縄では「清明節」を「シーミー」と呼び、家族でお墓参りをする大切な行事として親しまれています。
また近年では、献花による供養やインターネット祭祀も広まりつつあり、中国政府は、低炭素・環境保護を目的とした「グリーン清明」の推進の一環として、オンライン墓参りプラットフォーム 「心紀奠(シンジーディェン)」を開設しました。
このプラットフォームでは、無料で故人のオンライン記念館を作成し、ネット上で献花や灯明、焼香、メッセージの投稿などが可能で、時間や場所に縛られずに「オンライン墓参り」を実現できる点が特徴です。このような方法は、環境への負荷を減らすだけでなく、帰省が難しい人々にとって新たな供養の選択肢となり、若い世代や海外在住の中国人の間でも徐々に受け入れられています。

日本ではオンライン墓参りは普及していませんが、高齢化や遠方に住む家族が増える中で、「お墓参り代行サービス」というものがあることを知りました。国や場所が違っても、生命を尊び、家族や祖先に感謝する気持ちは共通するものだと感じています。
今後は、中国と日本のお墓文化の違いや、それぞれの社会の変化に伴う供養のあり方について、私なりの視点で少しずつ発信していければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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